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Vol.50 ですます・である

小学校のときに「文体(です、ます、だ、である)は統一しましょう」と習ったので、文章を書くときはそれを基本としてきたのだけど、ここで、こうしてポチポチと些細なことを綴るようになって、毎回、「前回はですます調で書いたけど、今回の内容的には、である調のほうがしっくりくる気がする」とか「である調で書いたけど、この一文だけはですます調のほうが好きだな」といった文体の統一問題に直面するようになった。

(そもそも、日記のようなものなのでそこまで気にすることはないのだろうけど。)

考えているうちに、作品制作と似ているな、と思い至った。

作りたいテーマ、イメージがあって、それを作品化(可視化)するにあたって、メディアをどうするか、と考える。絵画にするのか、立体にするのか。水彩で描くのか、油彩で描くのか。木を彫るのか、作陶するのがいいのか…。自分の中でしっくりくるもの、納得のいく表現になるもの、あるいはコンセプトに沿う表現であるか。そういった選択をして、表現方法を決定していく。

文章も伝えたいことをどう伝えようか、どう伝えたいか、を考えて言葉や文体を選ぶ。


で、作品制作においては「ミクストメディア」という便利な言葉があって、これは色々な素材、技法がミックスされてますよ。というもの。

木に、粘土、紙、水彩、アクリルガッシュ、鉛筆、インク。平面作品に立体作品。私は色々な素材、表現を使うし、ミックスだってする。


結論。

文体もミックスしちゃっても(場合によっては)いいんじゃないのかしら。

と、いうこと。なのです。

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