桜の季節で、しかし、世は新型コロナウィルス感染拡大予防のための自粛が呼びかけられていた今年(2020年)4月のこと。
メールを頂戴した。
ご自身の所有しているお茶(野点用)の道具を入れる桐の箱に絵をつけてもらえないか。というご相談だった。
人様の大切な物に手を入れる事はとても躊躇われるのだけれど、「このような時(非常事態宣言下)だからこそ、依頼することを思いついた」
「近所のお友達と気軽にお茶なんてできたらなあ」とのご自身の想いを伺い、お請けしたいと思うようになった。
「お友達とお茶を」なんて、今はとてもできない状況だけれど、そんな時が来ることを楽しみにあれこれと想像していらっしゃる様子が伝わってきた。とても素敵なことだと思った。そして、それを私に依頼したい。とおっしゃってくださっている。なんと有難いことだろう…
仲間が集って、気兼ねなく、思い思いに。みんなでお茶を。
そんな時を想って。
喜んで頂けると、いいなあ。と願う。
Comments